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癌細胞とは何か Vol.004 [癌を知る]


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 ~ ブドウ糖を絶てば、がん細胞は死滅する! ~

● 癌細胞とは何か Vol.004

 ◆ 癌細胞の燃料を枯渇させる治療

 前述の通り、癌は、様々な遺伝子変異の蓄積によって発生しますが、「癌遺伝子」や「癌抑制遺伝子」等、細胞の癌化に関連している遺伝子の数は、軽く100を超えています。

 又、細胞の増殖や死を調節するシグナル伝達系は極めて複雑なネットワークを形成している為、細胞の増殖や死を制御するルートは何十種類もあります。

 遺伝子変異の種類や、異常を起こしているシグナル伝達系は、個々の癌組織によって異なり、又、同じ癌組織であっても、遺伝子変異の種類が違う癌細胞が混在しています。

 即ち、癌組織というのは、極めて不均一な癌細胞の集団なのです。

 この様に、癌細胞は、多様な遺伝子異常を持つ為、遺伝子変異を修復する遺伝子治療やシグナル伝達系の1つの分子を標的にした分子標的薬の効果に限界があることは明らかなのです。

 しかし、いずれの癌細胞にしても、増殖する為にはエネルギーを作る燃料と細胞を作る材料は必要です。

 よって、この燃料と材料の獲得を阻止すれば、その癌細胞がどの様な遺伝子異常を持っていようとも、増殖を阻止して死滅させることが可能になるのです。

 近年、癌細胞における代謝異常(エネルギー産生や物質合成の亢進)が癌治療のターゲットとして注目されるようになって来ています。

 アクセルとブレーキが故障して猛スピードで暴走している車を止める方法として、爆弾などで車そのものを壊して止めようという発想は、癌治療でいうと「抗がん剤」や「放射線治療」のようなものです。

 これに対して、燃料タンクからガソリンを抜き取って暴走車を止めるという方法があります。それが、癌細胞の燃料であるブドウ糖を枯渇させて、癌細胞を兵糧攻めにするという方法なのです。

 また、燃料を完全に枯渇できなくても、エンジンを動かしている電気系統を調整してエンジンを止める方法もあります。

 例えば「低酸素誘導因子-1(Hypoxia Inducible Factor -1:HIF-1)」という転写因子など、癌細胞の代謝亢進を引き起こしている因子を阻害すればエネルギー産生の指令系統を遮断する効果が得られるのです。

 尚、転写因子というのは特定の遺伝子の発現(DNAの情報を蛋白質に変換すること)を調節している蛋白質で、HIF-1は癌細胞の代謝亢進に必要な多くの遺伝子の発現を活性化する転写因子です。

 ※ HIF-1については、後ほど詳しくお話します。











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